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成績オール3 一番成績が伸びた塾は?

高校受験を見据えて子どもを塾に通わせようと思ったとき、何を基準に塾を選んだらいいのか悩むところですよね。
わが家では、大手進学塾(集団)、大手進学塾(個別)、個人塾(個別)それぞれの塾に子どもを通わせた経験があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、どの塾が合うかは子どもによって違います。

  メリット デメリット
大手塾(集団) ベテラン先生が多い
豊富な入試情報を持っている
広い自習室がある
科目数が多く、拘束時間が長い
先生の入れ替わりがある
生徒個人に合った授業内容ではない
振替授業がない
質問がしづらい
大手塾(個別)
生徒個人に合った授業内容
質問しやすい
振替授業をしてくれる

先生が大学生であることが多い
先生の入れ替わりがある
授業料の料金設定が高め
入試情報が少ない

個人塾(個別) 生徒個人に合った授業内容
料金設定が安い
質問しやすい
振替授業をしてくれる
入試情報が得られない
定員が埋まっていることがある
相性の良い塾を探すのが大変

それを踏まえた上で、成績オール3のわが子が、色々な塾に通った結果、どの塾が一番コスパがよかったか、個人的見解をまとめてみます。

入試情報について

入試情報を得る目的なら、断然、大手進学塾(集団)がおすすめです。
定期的に保護者会が開催され、入試のしくみや傾向について、塾講師が入れ替わり立ち代わり、分かりやすく教えてくれます。

大手進学塾(集団)の先生は、積極的に高校(主に私立)説明会にも出向き、入試の傾向や変更点などの情報収集に余念がありません。そうして集められた情報は塾全体、全教室で共有されます。

また大手進学塾(集団)は、生徒一人ひとりの内申点や偏差値を把握し、受験校や合否結果まで情報を入手することができます。その膨大なデータベース自体が、貴重な入試情報になり得るのです。

去年、どのくらいのレベルの生徒が、どの高校を第一志望にし、併願校はどこを選んだのか、そしてその結果、どこに進学したのか。そういった情報を一覧にして提供してくれます。それは、志望校を選ぶ際の貴重な情報源となります。大手進学塾(集団)は、保護者の知りたいことをよく理解し、かゆいところまで手が届くサービスを提供してくれます。

大手進学塾(個別)では、先生が大学生であることが多いため、入試に関することは、塾長クラスの先生に相談する必要があります。その際受け身の姿勢ではなく、こちらが主体的に情報を調べあげ、関心のある高校をいくつか提示した方がよいでしょう。予備知識なく相談に臨むと、良くも悪くも塾長の考えに流されてしまう可能性があります。相談する相手が塾長1人だけということもあり、受験に対するしっかりとした方向性を持つことが大切です。

個人経営の教科専門塾(個別)は、入試相談をする場ではありません。先生は教科の専門家なのであって、入試情報はほとんど持っていないのが普通です。受験校の相談には乗ってくれますが、そこで入試情報を得ようとするのはお門違いです。

目次

授業料について

大手進学塾(集団)(個別)は、立派な教室と自習室を用意し、多くの講師や事務員に給与を支払い、テレビやネットでCMを流し、その運営には膨大な経費がかかっています。その経費の原資は生徒の保護者が払う授業料です。当然ながら、授業料は割高になっています。

授業料の他にも、施設使用料やテキスト代、模試代、夏期講習代、合宿代などがかかります。塾にかかる総額は、入塾時の想像よりもかなり高い金額になることがあります。中でも夏期講習や冬期講習は、大きな出費になります。特に中学3年生の夏期講習になると、何十万円と費用がかかることがあります。夏休み前に行われる先生との面談では、オプション講習や合宿などに参加するよう、強く勧められます。セールストークに流されず、それが子どもにとって本当に必要かどうか、冷静に考えましょう。

一方、個人経営の教科専門塾(個別)は、多くが個人宅で行われ、事務員もおらず、大手進学塾に比べると授業料は割安であることが多いです。
夏期講習の料金も計算がシンプルで明瞭です。一コマの単価が決まっているので、夏休みに増やしたコマ数分が夏期講習分ということになります。回数はわりと自由に調整することが可能です。
 そして、ほとんどの個人塾では、授業料に消費税がかかりません。年間売上1000万円未満の個人事業主には消費税がかからないからです。
1割の消費税がかかるのとかからないのとでは、大きな違いがあります。

成績の伸び率について

成績の伸び率は、塾選びで最も重要なファクターです。
競争心があり、難しい問題を解くことが楽しいと思えるなら、大手進学塾(集団)で成績が大きく伸びる可能性があります。受験によく出題される応用問題もベテランの先生が効率的な解き方で教えてくれます。定期的にクラス替えがあり、同じレベルの生徒と切磋琢磨しながら勉強することができます。

うちの長女長男は、残念ながら大手進学塾(集団)では、成績は上がりませんでした。競争が嫌いで成績は、ほぼオール3、応用問題が大の苦手でした。
そんなわが子が通って劇的に成績が伸びた塾があります。それは、個人経営の教科専門塾(個別)です。
数学と英語、別々の教科専門塾に通いました。1年半通って、模試の偏差値が10アップしました。

個人塾(個別)で成績が伸びたわけ

先生の本気度が違う

個別なら、家庭教師や大手の個別指導塾でもいいじゃないかと思うかもしれませんが、家庭教師や大手の個別指導塾では、多くが大学生を含むアルバイトが教えているのが現状です。家庭教師の場合、大学生ではなくベテランの先生にお願いすることもできますが、その分単価が跳ね上がります。
家庭から支払われた授業料は、経営や経費で削り取られ、先生の取り分は決して多くはありません。このような状況でどれだけの先生が本気で情熱をこめた指導をしてくれるでしょうか。

一方個人塾は、支払われた授業料はそのまま指導料として先生が受け取ります。個人塾は、知名度もなく整った設備もありません。豊富な入試情報も提供しません。あるのは、理解するまで徹底的に教えるという指導力だけなのです。もしその唯一の強みである指導力が心もとなければ、すぐに生徒が離れ、口コミで評判になることもなく、塾を経営し続けることは難しいでしょう。個人塾の先生の本気度は、家庭教師や大手の個別指導塾のそれとは違うのです。

生徒にあった授業内容

マンツーマン指導のよいところは、生徒の理解度を細かく確認しながら、授業を進めるところです。集団だと流されてしまい、自分も分かったような気になって授業はどんどん先に進んでいきます。大手進学塾(個別)や家庭教師もマンツーマンですが、先生が度々入れ替わり、理解度の把握という点では個人塾には及びません。学習計画も生徒1人ひとりの学力や理解度、性格などに合わせて作成されます。いつまでに何をどのようにやればよいかが明確になり、迷うことがなくなります。個人塾における先生と生徒の関係は、コーチングに似ています。
競争が苦手なお子さんは、コーチングしてくれるよい先生に出会うことで、違う世界が開けてくるかもしれません。

受験対策に特化した授業内容

個人経営の教科専門塾(個別)が本領を発揮するのは、受験対策です。受験校が決まったら、過去問題集を先生に渡し、入試の傾向と対策を全面的にお願いしましょう。個人塾では、受験対策に特化した授業内容にすることも可能です。目標が明確であるほど先生の指導力は、パワーアップします。

よい個人塾(個別)の見つけ方

地域で長く経営している個人塾

さきに書いたとおり、個人塾の強みは指導力です。それがなければ、長く経営することは難しいです。地域で何年も経営が続いているような個人塾は一考の価値があります。

体験授業は親も参加

体験授業は親も同席し、後ろに座って聞いてみましょう。事前に子どもが分からない問題をいくつか用意するといいでしょう。その問題を先生がどのように説明するのか、じっくりと観察しましょう。子どもが理解できない場合、あきらめず何度も違う角度から説明してくれるか、説明の仕方が分かりやすいか、親の目線から見ることが大事です。

早めに探す

人気の個人塾は、すでに定員が埋まっていることがあります。いくら入塾したくても、先生は一人しかいないので、定員が埋まっていたらあきらめるしかありません。個人塾は早めに探し、もし埋まっていたら予約をしておきましょう。2月頃に進級による入れ替わりがあります。

3駅先まで探す

何度も言いますが、個人塾は先生の指導力が命です。もし、地元周辺でよい個人塾がなければ、3つぐらい先の駅まで範囲を広げて探してみましょう。前後で6駅です。あきらめず根気強く探してみましょう。きっと穴場の個人塾があるはずです。

あとがき

長女と長男を色々な塾に通わせた結果、個人経営の教科専門塾で成績が伸びたので、この記事を書きました。

「大手進学塾(集団)の方が5教科みてもらえるからよい」と考える方も少なくありません。ですが、理科と社会はインプットよりアウトプットが大事な教科です。学校で授業を受けたら、「教科書ワーク」などで自分でどんどん演習問題を解いた方が効率的であり効果的なのです。

塾で授業を聞くことは、またインプットを始めることです。もうすでに理解していることでも聞かなければいけません。

大手進学塾(集団)は拘束時間が長く、実は無駄な時間も多いのです。つい、多くの人が右にならえで大手進学塾(集団)を選びがちです。もちろん、そこで成績がぐんと上がる人もいます。でも実は、普通の成績なら、個人塾(個別)で成績が上がる人の方が多いのではないでしょうか。自分の子どもがどっちのタイプか、よく見極めることが大事です。

教科ごとの本質をよく見て、お金をかけるべきところとかけなくてもよいところを判断することも親の役目です。

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この記事を書いた人

50代経理職員
家族構成は、夫、社会人娘、大学生息子
50代になり、ふと気がつくと思ったより貯金ができてない

反省点は3つ
・教育費にお金をかけすぎた
・部屋が不用品でいっぱい
・勉強せずに投資をしていた

50代主婦が一念発起し、シンプルライフとお金に余裕がある老後を目指して、発信しています。

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