わが家はハウスメーカーの建売住宅です。住宅の保証期間は10年。10年目にハウスメーカーによる家の点検がありました。そのとき営業の人が外壁塗装を勧めてきました。10年目のタイミングでハウスメーカーで外壁塗装をすると住宅保証をさらに10年延長してくれるというのです。「延長保証10年」という言葉に惹かれ、見積もりをとると外壁と屋根の塗装で160万円という金額が提示されました。あまりに高額なので驚きましたが、保証が10年延長されるし、これが相場なんだろうと思っていました。
何と言っても家を建てたハウスメーカーです。安心感があります。きっと適正価格で質の高い外壁塗装をやってくれるのだろうと思っていました。そのときお金に余裕があったら、きっとお願いしていたでしょう。しかし住宅ローンで金欠状態だったわが家は、ハウスメーカーでの外壁塗装はあきらめるしかありませんでした。
その5年後、地元の業者3社に見積もりをお願いしたところ、見積もり金額は3社とも90万円~110万円の間におさまっていました。
ハウスメーカーの見積額は相場の1.5倍だったのです!!(๑º ロ º๑)!!
調べると大手業者やハウスメーカーなどは、自社で外壁塗装を行わず下請けの専門業者に依頼をするので、中間マージンが発生しその分費用が何十万円も跳ね上がることが分かりました。
ハウスメーカーだから安心・適正価格という思い込みは危険です。「延長保証10年」という言葉に惑わされず、具体的にどこまで保証してくれるのか、よくよく確認してみてください。相場との差額を支払ってもおトクなのかどうか、比較検討することが大事です。
外壁塗装の見積もりのコツ
地元で長く営業している業者にお願いする
外壁塗装は、5年後10年後に仕事の結果が表れます。いい加減な仕事をしていると、地元で悪い評判がたち、長く営業を続けることが難しくなります。同じ地域に長く営業を続けている工事業者は少なくとも平均以上の仕事をしている可能性が高いのです。また家から近いと自分から気軽に相談に行ったり、業者からもすぐに状況を見に来てくれます。
そして市区町村の補助金を受ける上でも、工事業者の住所が自治体内にあることが条件になっているので、地元に根ざした業者に見積もりを依頼するのが一番です。
3社以上から見積もりをとる
外壁塗装は3社以上から見積もりを取りましょう。その際、それぞれの業者に相見積もりをしていることを伝えましょう。中には「今キャンペーン中だから」と契約を急がせる業者もいますが、そういう業者はさよならした方が賢明でしょう。
適正な価格で取引したいと毅然と意思表示することが大事です。
それだけでぼったくられる可能性がぐっと低くなります。
見積もり条件を同じにする
見積もり結果を比較検討する際、条件が同じでないと意味がありません。塗料の種類・グレード、塗装回数3回塗り、費用枠など同じ条件を提示しましょう。塗料は業者によって勧められる種類が違うことがあり、素人には難しいところです。「次の塗装まで最低15年は耐えられるもの」など、耐用年数で伝えてもよいかと思います。
基本料金に何が含まれているか確認する
見積りの基本料金の中味をよく確認しましょう。項目とそれぞれの費用が明記されています。基本料金には主に以下の項目が含まれています。
1.足場の設置
2.高圧洗浄
3.下地処理、下地補修
4.外壁塗装
5.屋根塗装
6.ベランダ防水
7.付帯部分の塗装
足場を組むので、外壁塗装と一緒に屋根塗装も行います。ベランダ防水もセットで基本料金に含まれていです。
付帯部分の塗装の「付帯部分」とは、雨どい、水切り、破風板など外壁に接している金属部分や塩化ビニール部分です。
以上の項目がもれなく入っているか確認しましょう。
業者によっては、シロアリ駆除などが初めからセットで入っていることがあります。必要なければ外してもらいその分値引いてもらいましょう。
基礎部分を塗装するかしないか最初に決める
地面に接している基礎の部分は、基本料金の中に含まれていません。たまたま見積もりをとった業者から「希望があれば、基礎塗装もやりますよ」と提案があり、そこではじめて基礎塗装は別発注なんだということを知りました。もしその提案がなければ、基礎塗装という選択肢があるということすら分かりませんでした。知識がないと選択する機会が奪われてしまいます。
こちらが「基礎部分も塗装したい」と言えば、オプションで受けてくれますが、何も言わなければそのまま基礎塗装なしで進められてしまいます。雨どいなど細かい付帯部分が基本料金に含まれているのに、なぜか基礎部分は対象外となっています。
基礎塗装が基本料金に入っていないのは、基礎塗装が必要ないとする意見があるからかもしれません。基礎塗装することで水分の吸収を防げるので、メンテナンスになると考える業者もいれば、基礎塗装するとかえってコンクリートの劣化に気づきにくいので勧めないという業者もいます。
最終的には、自分で調べたり、色々な人の意見を聞いて自分で判断することになります。わが家の場合は、雨や泥でかなり汚れており、外壁がキレイになっても基礎部分が汚いままなのは嫌だなと思い、基礎塗装を行いました。料金は8万円でした。
基礎塗装をするのかしないのか、見積もりを取る前に決めておきましょう。見積もりが済んで契約した後に基礎塗装を追加すると足元を見られて高く請求される場合があります。相見積もりの段階でしっかりと料金を比較し相場を知ることが大事です。
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