iPadminiには、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの2種類があります。
はじめてiPadminiを購入する際、どちらのモデルを選んだらよいか分からないという人も多いでしょう。
もしあなたがiPadminiをスマホのように持ち歩きたいと考えているなら、外でもデータ通信できるセルラーモデルをおすすめします。
しかしWi-Fiモデルでもスマホでテザリングすればインターネット環境がなくてもデータ通信することは可能です。
本記事では、iPadminiをスマホのように持ち歩いて使いたい方に向けて、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いや選び方のポイントについてお伝えします。またテザリングする際の注意点についてもお知らせします。iPadminiモデル選びの判断材料となれば幸いです。
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違い
「Wi-Fi」と「セルラー」2つのモデルについて、機能面での大きな違いは、通信のつなぎ方です。
Wi-Fiモデルは名前の通り、Wi-Fiを通じてのみデータ通信を行うことができます。Wi-Fi環境がない場所でデータ通信したい場合は、別途モバイルルーターを用意するか、スマホでテザリング(インターネット共有)する必要があります。
一方、セルラーモデルは、Wi-Fi環境がない場所でもiPad mini 単体でデータ通信が可能です。(事前に通信会社とデータ通信契約が必要)
もちろんWi-Fi環境がある場所では自動的にWi-Fi接続されます。
セルラーモデルはWi-Fiモデルより割高
セルラーモデルの本体価格はWi-Fiモデルに比べ割高です。
どのくらい価格が違うのか、最新の「iPadminiA17Pro」で比較してみましょう。
Wi-Fiモデルとセルラーモデル本体価格の比較
iPadminiA17Pro(ストレージ128GBオプションなし)
Wi-Fiモデル | セルラーモデル | |
本体価格(税込) | 78,800円 | 104,800円 |
iPadminiA17Pro(ストレージ128GBオプションなし)で比較した場合、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの本体価格の差は26,000円です。
セルラーモデルは、Wi-Fiモデルより3割ほど高く、かなり大きな価格差があることがわかります。
さらにセルラーモデルの場合、データ通信のランニングコストが発生します。Wi-FiモデルはWi-Fi接続だけなので、通信料はかかりません。
セルラーモデルの通信料については、契約する通信会社や使用するデータ量によってかなり違いがあります。
仮に月2ギガを格安SIMで契約をするとして、毎月400円程度の通信料がかかることになります。
本体価格が高いこと、通信料がかかることが、セルラーモデルのデメリットです。裏を返せば、本体価格が割安で通信料がかからないことがWi-Fiモデルのメリットであると言えます。
【Wi-Fiモデル】オフラインでできないこと
インターネット接続ができる場所では、Wi-Fiモデルとセルラーモデルに機能面で大きな違いはありません。
ではWi-Fiモデルの場合、インターネット接続がない場所で、どのようなことができないのか、具体的に箇条書きにしてみます。
・ウェブブラウジング
・メールやLINEの送受信
・YouTubeや音楽のストリー三ング再生
・オンラインゲーム
・地図アプリ、ナビアプリ
・キャッシュレス決済
自分の生活スタイルと照らし合わせてみて、
「通勤電車の中で情報を検索したい」
「旅行先で地図アプリを見たい」
「車に載せてカーナビとして使いたい」
このような明確な目的が思い浮かんだら、セルラーモデルを選びましょう。
また一度購入すると数年は同じモデルを使い続けることになります。今の利用目的だけではなく、将来自分がどのような使い方をするのか想像してみることも大事です。
【Wi-Fiモデル】オフラインでもできること
ではインターネット接続できない所でWi-Fiモデルは、ただの “板”と化してしまうのでしょうか?
答えはNOです。
工夫して使用すれば、オフラインでも便利に使うことができます。
・ダウンロードしたコンテンツ
あらかじめダウンロードした音楽、映画、電子書籍などを楽しむことができます。
・オフラインゲーム
色々な種類のオフラインゲームを楽しむことができます。
いくつか気に入ったゲームを入れておけば、空き時間の暇つぶしになります。
・メモアプリやカレンダーアプリ
メモアプリやカレンダーアプリの基本的な操作はオフラインでも行うことができます。iCloudとの同期や共有カレンダーの更新はインターネット回線が必要です。
・カメラ機能や時計機能
写真や動画の撮影、アラームやタイマー設定などはWi-Fi接続しなくても行うことができます。
【Wi-Fiモデル】テザリングの注意点
テザリングとは、スマホのモバイルデータ通信を利用して、パソコンやiPadをインターネットに接続することです。
「テザリング機能を使ってデータ通信が可能なら、わざわざセルラーモデルを買わなくてもよいのではないか」
そう考える人も少なくないと思います。
もしWi-Fiモデルを購入して頻繁にテザリングをしたいと考えているなら、テザリングの注意点について知っておいた方がよいでしょう。
①テザリングの設定が面倒くさい
セルラーモデルなら、iPad mini を開いてすぐ操作ができますが、Wi-Fiモデルの場合は、スマホにテザリング設定する手間がかかります。
大した手間ではありませんが、スマホとiPad mini 両方で設定が必要なため、一日に何回もテザリングするとなると「面倒だな」と感じてしまうでしょう。
②スマホのバッテリー消費が早い
テザリングをするとスマホのバッテリー消費が早くなります。バッテリー持ちの悪いスマホを使っている人はテザリングの使用を控えめにした方がよいでしょう。
また旅行中のテザリングにも注意が必要です。
移動の新幹線でテザリングしていたら、目的地に着いたとき、バッテリーがなくなっていたなんてことになりかねません。地図アプリをテザリングで使用する場合は、位置情報を取得するための機能も常に働いているため、加速してバッテリーが消費されることになります。常にモバイルバッテリーの携帯が必要です。
③スマホに負荷がかかる
長時間テザリングしたり、テザリング中にスマホでもデータ通信したりすると、スマホが発熱し動作が遅くなることがあります。
テザリングはスマホ本体に高い負荷を与えます。長時間使用や頻度が高い使用は、スマホの寿命に影響を与える可能性があります。
以上、テザリングのデメリットについてお伝えしました。1日1時間以上使用する方や旅行先での使用を考えている方は、セルラーモデルを購入することを強くおすすめします。
まとめ
iPad mini を持ち歩きデバイスとして使用する際のモデルの選び方についてお伝えしました。
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いは費用と通信のつなぎ方です。
普段の生活スタイルから使用目的を考えてみると、どちらのモデルを選ぶべきか判断できると思います。
それでも決められない場合は、通信機能がついたセルラーモデルを購入した方が後悔が少ないでしょう。
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