アラ還のうろこです。
老眼のせいで、iPhoneの小さな文字を読むのがつらくなってきました。そこで最近は、家でも外でもiPad miniを使っています。画面サイズはiPhoneの約2.5倍。毎日とても快適で、iPhoneを開く機会はほとんどありません。
「それなら、もうiPhoneはいらないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが結論から言うと、iPad miniをiPhoneの完全な代わりにすることはできません。なぜなら、iPhoneにしかない機能があるからです。
この記事では、iPad miniをiPhoneの代わりとして使うメリットと、それでもiPhoneを手放せない理由をお伝えします。iPad miniの導入を考えている方の参考になれば幸いです。
iPad mini こんなところが快適
iPad miniを「大きなiPhone」として使うととても快適です。 特に老眼に悩む方にとって、画面の見やすさは最大のメリットといえます。
ここでは、iPhoneの代わりにiPad miniを使うメリットについて紹介します。
動画や読書に最適

iPad miniの画面はiPhoneの約2.5倍。読書にはちょうど良いサイズです。文字の大きさや明るさを自由に調整でき、自分に合った環境で楽しめます。細かい文字で目が疲れやすい方や、老眼鏡をかけたくない方にも快適な読書デバイスとなるでしょう。
また、大きな画面は動画視聴にもぴったり。iPhoneよりバッテリー容量が大きいため、長時間の連続再生でも充電を気にせず、映画やドラマをじっくり楽しめます。
持ち運びしやすい

iPad miniは、無印iPad(11インチ)より約4割も軽く、サコッシュなどの小さなカバンにもすっぽり収まり持ち運びしやすいのが特徴です。通勤バッグやビジネスバッグのポケットにも入れやすく、すぐに取り出して使えます。
項目 | iPad mini (A17 Pro) Wi-Fiモデル | 無印iPad(2025年モデル・11インチ) Wi-Fiモデル |
画面サイズ | 8.3インチ | 10.9インチ |
高さ | 約195.4mm | 約247.6mm |
幅 | 約134.8mm | 約178.5mm |
重さ | 約293g | 約477g |
Apple Pencil(タッチペン)が使える

iPad miniなら、タッチペンを使って気軽に手書き入力ができます。
一般的なのはApple Pencilですが、日常的なメモや簡単な書き込みなら、価格が手ごろで汎用性の高いスタイラスペンも十分に活躍します。
ここからは、タッチペンを使うとどのように快適なのかを具体的に紹介します。
画面操作が楽にできる
スクロールやタップ、スワイプなどを指より精密に操作できます。細いペン先なら小さなボタンやリンクも狙いやすく、誤タップが減ってストレスが少なくなります。加齢による指の乾燥でタッチパネルの感度が落ちても、ペンなら確実に反応します。軽い力で操作できるため、手首への負担も少なく疲れにくいのもメリットです。
すぐに書き込みやメモができる
思いついたアイデアを素早く書き留められるので、取りこぼしがありません。言葉にしにくいイメージやイラストも自由に描け、「デジタルな自由帳」として活用できます。
PDFやスクショへ書き込みができる
「PDFへの書き込みは有料アプリが必要」と思っていませんか?
実はiPad標準の「ファイル」アプリを使えば、PDFやスクショにテキスト入力ができます。さらにタッチペンを使えば、矢印や図形などを自由に書き込むことも可能。
編集したPDFは保存でき、ファイル共有やメール送付もスムーズに行えます。
タイピングがしやすい
老眼の方にとって、iPhoneでの文字入力は負担になりがちです。特にローマ字入力では、小さなキーをタップする必要があり、押し間違いも起こりやすいでしょう。その点、iPad mini は画面が大きく画面の半分をキーボードにできるため、打ち間違いも減らせます。

またBluetoothの外付けキーボードやケース一体型のキーボードを使えば、ノートPCに近い打ち心地で操作できます。カフェや通勤時、新幹線などの限られたスペースでも快適にタイピングできます。
iPhoneでしかできないこと
Phoneでできることの多くはiPadでも利用できます。LINEやメール、Web検索、写真、音楽、カレンダーなど、ほとんどのアプリは共通です。iCloud同期設定することで、iPhone、iPad miniどちらを使っても最新の情報やデータにアクセスできます。ただし一部には、iPhoneでしか使えない機能があります。
音声通話(電話番号を使った通話)

Pad miniは携帯番号を使った通話には対応していません。できるのはLINE通話やFaceTimeなどのインターネット通話のみです。
ただし、iPhoneを経由すればiPad mini からでも電話をかけたり受けたりできます。
SMS(ショートメッセージサービス)

iPad miniでは、電話番号宛のSMS(ショートメッセージ)は利用できません。
「LINEがあるから使わない」と思う方もいるかもしれませんが、SMSは本人確認や二段階認証など、セキュリティに欠かせない仕組みです。
LINEやX(旧Twitter)、InstagramといったSNSアプリはiPad miniでも利用できますが、新規登録や同期の際にはSMSによる電話番号認証が必要です。企業からの重要通知が届くこともあり、さまざまな場面でSMSは活用されています。
そのため、SMSを受け取れるiPhoneの環境は欠かせません。
Apple Watchとのペアリング

Apple WatchはiPhoneとしか直接ペアリングできず、iPad miniでは設定できません。購入したら、まずiPhoneの「Apple Watch」アプリで連携を行う必要があります。
初期セットアップやOSアップデート、アプリのインストールや設定変更など、Apple Watchの多くの操作にはiPhoneが欠かせません。
おサイフケータイ的なタッチ決済

iPadでも「ウォレットとApple Pay」設定からクレジットカードなどを追加すれば、Apple Pay対応アプリやWebサイトで安全・簡単にオンライン決済できます。
しかしiPadには非接触ICチップ(NFC)が搭載されていないため、お店のレジにiPad本体をかざして支払うことはできません。
iPad でできるのは「ネット通販やアプリ内での決済」などオンライン決済のみです。
QUICPay、iD、Suica、PASMOなどモバイル決済サービスは、iPhoneでしか利用できません。
PayPayはタッチ決済ではなく、バーコードやQRコードを使ったコード決済なので、iPad miniでも利用できます。
iPhoneとiPad mini 2台持ちのすすめ
iPad miniは便利ですが、一部の機能には制限があり、iPhoneを完全に置き換えるのは難しいのが現実です。とはいえ、快適さを重視するなら、iPhoneとiPad miniを2台持ちするのも有力な選択肢になります。
おすすめは「最新のiPad mini」と「型落ちiPhone」の組み合わせです。iPhoneは毎年新モデルが登場し、注目を集めますが、本体価格は年々高騰。ケースや保護フィルムを含めると、最新機種では15万円前後かかることも珍しくありません。
その点、iPad miniは本体価格がiPhoneほど高くなく、新モデルの登場ペースも3~4年に一度とゆるやかです。そこで、iPad miniは最新モデルを使い、iPhoneは型落ち機種で割り切れば、2台持ちでもトータルコストを抑えることができます。
日常の作業はiPad miniで行い、iPhoneはカメラ・電話・SMS・タッチ決済など必要最低限に絞れば、数年前のモデルでも問題なく使えます。
iPhoneとiPad miniの2台持ちで、快適なスマートライフを楽しんでみませんか。
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