老眼でiPhoneが見づらいシニアへ|iPad miniだけで外出してみた実体験

iPad miniを持って外出するシニア男性のイメージ

「あれ、この文字、前より見づらいな」——iPhoneの画面を見ていて、そう感じることが増えました。

家にいるときは、ほとんどiPad miniを使っています。画面が大きくて文字も見やすく、気づけばiPhoneを手に取る機会がすっかり減っていました。

「家でこれだけ使っているなら、外でもiPad miniだけでいいのでは?」——出かけるときは荷物も少なくしたいですよね。

そこである日、iPhoneを家に置いて外出してみました(正確には、いつも腕につけているApple Watchも一緒です)。最初は少し不安でしたが、一日過ごしてみると——ほとんど困りませんでした。友人とのランチでモバイルオーダーの店に入ってしまったときも、iPad miniのおかげで助かった場面がありました。

とはいえ、iPad miniだけでは、できないこともあります。まず「何ができないか」を知り、「これは大丈夫」と割り切れれば、身軽に出かけられます。

この記事では、iPad miniだけで外出できるかを実際に試してわかったことをお伝えします。さあ、iPhoneを置いて出かけてみませんか?

はじめにご確認ください

iPad miniを外で使うには、2つの準備が必要です。

① セルラーモデルであること

iPadには「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+セルラーモデル」の2種類があり、外で通信できるのはセルラーモデルだけです。確認はかんたんで、「設定」を開いて「モバイルデータ通信」という項目があればセルラーモデルです。

iPadの設定画面で「モバイルデータ通信」の項目を赤枠で示したスクリーンショット

② 通信契約(SIM)をしていること

セルラーモデルでも、SIMの契約がなければ外ではインターネットにつながりません。スマホと同じように、iPad mini自身に通信契約が必要です。どの通信会社・プランを選ぶかは、ご自身の使い方に合わせて検討しましょう。
迷ったら、こちらで簡単に診断できます。

iPad miniだけで、こんなことができる

iPhoneを置いてきても、日常の外出でやりたいことは、ほとんどiPad miniでできてしまいます。しかも画面が大きいぶん、iPhoneより快適な場面も多いんです。

地図を見る

出先で道を調べるとき、iPad miniの大きな画面なら地図がぐっと見やすくなります。先日も、初めて行くお店を探していて、iPhoneならピンチで拡大しないと見えなかった細い路地の名前が、iPad miniだと拡大しなくてもはっきり読めて助かりました。曲がり角や駅の出口も、老眼でも迷わず確認できます。スマホの小さな地図を指で広げて確認していたのが、嘘のようです。

モバイルオーダーで注文する

中華料理の皿がテーブルいっぱいに置かれている

先日、友人と3人で入った個人経営の中華料理店が、QRコードを読み込むモバイルオーダーのお店でした。私たちはみんな老眼世代。スマホでモバイルオーダーなんて、考えるだけで気が重くなります。最初からわかっていたら、そのお店には入らなかったと思います。

でも、もう席についてお水まで飲んでしまったら、注文しないわけにはいきません。そんなとき役に立ったのがiPad miniでした。さっと取り出してQRコードを読み込むと、スマホより大きくて見やすい画面にメニューの写真もくっきり。3人でiPad miniの画面をのぞき込みながら、あれこれ相談して注文することができました。

1つだけ注意点があります。モバイルオーダーはスマホを片手で持って操作する前提で作られていることが多いので、iPad miniも縦画面にして見る必要があります。私も最初は横画面のまま見ていて「あれ、注文ボタンがない!」と焦ったのですが、縦にしたらちゃんと表示されました。

隣の席では会社員らしきグループが、小さなスマホの画面を覗き込みながら注文していました。その様子を横目に、私たちはiPad miniで優雅にモバイルオーダーができました。

LINEで連絡する

家族や友人との連絡はLINEで十分。トークもビデオ通話も問題なく使えます。文字が大きく表示されるので、メッセージの打ち間違いも減りました。

調べものをする

お店の営業時間、商品の口コミ、気になったことの検索——SafariもiPad miniなら一画面でたっぷり表示できて読みやすいです。カフェでひと休みしながら調べものをするのも、大きな画面だと快適です。

写真を撮る・見る

iPad miniのカメラで記録用の写真は十分撮れますし、撮った写真をその場で大きな画面で見られるのも楽しいもの。孫の写真を見せるときも、画面が大きいと喜ばれます。

読書をする

iPad miniは、電子書籍を読むのにちょうどいい大きさです。文庫本に近いサイズなので手に持ちやすく、それでいてスマホよりずっと大きな画面で読めます。

🐟✨🐟✨🐟✨

そもそも、iPhoneでできることのほとんどは、iPad miniでも同じようにできます。「見る・読む・連絡する」という外出先での基本動作は、画面が大きいiPad miniのほうが断然見やすく、使いやすいです。アプリも操作も基本は同じなので、まさに「大きなiPhone」として使うことができます。

iPad miniだけでは「できないこと」

iPhoneを家に置いて外出した私の感想は、「ほとんど困らなかった」。これは本当です。しかし人によっては「少し困る」、あるいは「大いに困る」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
事前に「iPad miniだけではできないこと」を知っておけば、心づもりができますし、対策もできます。ここで整理しておきましょう。

音声通話ができない

iPad miniのSIMはデータ通信専用です。セルラーモデルであっても、iPhoneなしでの音声通話はできません。

ただし、LINEの通話やビデオ通話は問題なく使えます。家族や友人との連絡はこれで十分です。FaceTimeもiPad miniで使えるので、Apple製品をお使いの方との通話も問題ありません。

困るのは「お店への問い合わせ」や「サポートセンターへの電話」など、普通の電話番号にかけるときです。外出中にそういう場面が発生しそうなときは、あらかじめ用件を済ませておくか、iPhoneを持参する日と使い分けるのが現実的です。

緊急通報(110・119)ができない

たとえセルラーモデルであっても、iPad miniからは緊急通報に電話をかけることができません。これだけは必ず頭に入れておいてください。

万一のときはどうするか——正直なところ、これは「割り切り」の部分です。iPad miniだけで出かける日は、この点を承知の上で判断してください。

SMS認証ができない

iPad miniではSMS(ショートメッセージ)を受信できないため、外出先で新しいアプリへのログインや、銀行・カードの認証が必要になったときに困る場合があります。

ただし、そういった場面は外出中にはほとんどないので、過度に心配する必要はありません。

店頭でのタッチ決済ができない

iPad miniは、SuicaやiD、QUICPayなどのタッチ決済に対応していません。改札をタッチして通ることもできません。
ただし、この支払いの問題は工夫で十分カバーできます。次の章で詳しく見ていきましょう。

iPad mini だけで外出・・・支払いはどうする?

iPhoneを家に置いて外出するとき、いちばん気になるのが支払いだと思います。結論から言うと、PayPayがあればほとんどの場面で困りません。もしApple Watchを持っていれば、さらに快適になります。

下の表で、何が使えるかを整理しました。

支払い方法 iPad mini
だけ
iPad mini
+Apple Watch
メモ
PayPay 使える 使える バーコードを見せるQR決済。コンビニ・スーパーなど対応店多数
Apple Pay
(タッチ決済)
使えない 使える iPad miniはタッチ決済に非対応。Apple Watchなら手首をかざすだけ
Suica
(交通系IC)
使えない 使える 改札もApple WatchでOK。iPad miniでは改札を通れない

PayPayはiPad miniでも使えます。バーコードを画面に表示して店員さんに読み取ってもらうだけ。今やほとんどのコンビニ・スーパー・ドラッグストア・飲食店がPayPayに対応しているので、日常の買い物はこれでほぼカバーできます。

正直に言うと、レジで大きなiPad miniを取り出すのは、最初は少し恥ずかしさがありました。「え、それで払うの?」という視線を感じることもあります。ただ、慣れてしまえば、周りの目より身軽さの方が勝ってきますよ。

困るのは電車やバスの改札です。ここはiPad miniだけでは対応できません。

Suicaの物理カードを携帯しておくのも一つの手ですが、私のおすすめはApple Watchです。SuicaやクレジットカードをApple Watchに登録しておけば、改札もタッチ決済も手首をかざすだけ。詳しい設定方法や使い勝手は、こちらの記事にまとめています。

まとめ|iPad miniを大きなiPhoneとして使おう

iPhoneを家に置いて、iPad miniだけで外出してみて——結論は、最初にお伝えした通りです。ほとんど困りませんでした。
できないこともたしかにあります。音声通話、緊急通報、SMS認証、そして店頭でのタッチ決済。でも、そのほとんどは「LINEで連絡する」「PayPayで払う」「Apple Watchを組み合わせる」といった工夫で対策できますし、残るものも「外出中にはめったに起きない」と割り切れる範囲でした。

そして何より、画面が大きい心地よさがあります。
地図も、LINEも、調べものも、老眼の目にやさしい大きな文字で見られる。これは小さなiPhoneにはない、iPad miniだけの魅力です。「大きなiPhone」として持ち歩くと、外出がちょっと快適になります。

もちろん、すべての人にiPad mini1台をおすすめするわけではありません。お仕事で電話をよく使う方や、外出先での急な連絡が多い方は、やはりiPhoneが必要でしょう。でも、「家ではほとんどiPad mini」「外でも荷物を軽くしたい」という方には、一度試してみる価値があると思います。
それでは、iPhoneを置いて、身軽なお出かけを楽しんでみませんか?


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